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山羊座の象意

  • 執筆者の写真: Momo ジョーティッシュ
    Momo ジョーティッシュ
  • 2024年1月31日
  • 読了時間: 4分

更新日:2月10日


山羊座

13星座における、山羊座の象意についてお話致します。


エレメント:土

陰陽:女性

活動性:運動

関連惑星:土星(月)

その他:木星が減衰、火星が高揚、土星が定座

ナクシャトラ:ウッタラアシャーダ-・シュラバナ・(アビジット)

表示体:11ハウス


キーワード:

・内部構造の変化

・生命力の強化

・準備段階

・発酵


山羊座は、土のエレメントを持ち、陰陽は女性、活動性は運動、関連惑星は土星(月)、11ハウスの表示体です。


ひとつ前の射手座のプロセスで、今までの自分が崩壊し、死の灰の中から新しく生まれ変わります。生まれ変わった射手座は、生まれたての子供の様に純粋で、自分が望むものに素直であり、楽観的に行動し、多くの可能性という種をまきます。結果として、それらは発芽したりしなかったりします。


次の山羊座のプロセスでは、射手座のプロセスで手当たり次第に撒かれた種に制限をかけます。自分自身の使命・責務を理解し、それらを果たすための最適な芽を選び、育て上げていくプロセスを担います。


土星は、努力・忍耐・厳しさ・抑制・冷静等を表します。何かを育て上げる事、また発展させていく事などの成長のプロセスを支えるためには、土星の象意は必要不可欠となります。みずがめ座は土星と天王星も支配星に持つために、純粋に土星が支配星の星座は山羊座のみです。


土星は、西洋やインド占星術において凶星と言われていますが、これは困難や試練などのネガティブな意味合いもあるためです。しかしながら、困難や試練に向き合い、それらに抵抗せずに受け入れる事を無しにして、精神的な発展に進む事はできません。世界の真実やその歴史、所属する組織や他人、そして自分に対してのネガティブなマインドに真正面から向き合い、思考や感情に巻き込まれずに冷静に受け入れ行動する為には、凶星と言われている土星の力が必要です。


山羊座のナクシャトラであるアビジットは、山羊座の6°40-10°53の範囲に該当する、創造神ブラフマーが支配する28番目の幻のナクシャトラです。アビジットは、最も縁起が良く、完全なる勝利や無敵を象徴する重要なナクシャトラであり、山羊座にアビジットがあるという事実は、土星と火星が強くなる山羊座がいかに物事の繁栄や拡大に貢献できるかという事の象徴でもあります。


支配星が土星、そして受動の女性星座であるために、山羊座の人はとても責任感が強く、与えられた責務を誠実に行います。土星の力によって感情が落ち着いているために、とても冷静で客観的です。自分に対して厳しく、運動星座でもあるために行動力があり、着実に努力を重ねて結果を出す事のできる力強さを持っています。


反面、共感性があまり高くないために、他人や周囲にも厳しさを求めてしまう所があります。また、受動性の高い星座であるために、射手座や牡羊座の様な、0から1を生みだす創造性はあまり持ち合わせていません。


現実的な試練や困難に真正面から向き合い、忍耐と努力で解決していく事のできる山羊座は、自分自身のネガティブな側面にも、目を逸らさずに向き合うことのできる星座です。


私たちが普段感じている恐れ・不安・怒り・嫉妬・欺瞞など、これらのマインドが湧き上がってきた時に、私たちはどの様な反応をするでしょうか?


湧き上がるマインドに飲み込まれて、まるで自分がその感情と一体化したかの様になり、悲劇の主人公になってしまうか、もしくは、その様な感情を感じてはいけない、と自分自身に対して罪悪感を感じたり、感情を無かった事にしてしまうのではないでしょうか。


私たちが本当の自分自身でいる為には、自分が感じるマインドが例えネガティブなものであっても、それを一度あるがままのものとして、受け入れ、観察しなければなりません。観察をする事で、その様なマインドは本当の自分とは別の領域で起こっているものだと初めて理解することができます。


太陽が山羊座を通過する期間は、例年1月中旬〜2月中旬の期間です。私たちはこれらの期間に、困難や試練を経験したり、あるいは自分や他人のネガティブな側面に気づいたり、その様な出来事から目を背けられない状況に陥るかもしれません。


地の星座でもある為に物理的に大きな変化のない時期ではありますが、それらの出来事に対して、肉体的に耐えたり、精神的には湧き上がるマインドを観察するだけで、私たちの精神と肉体は内部編成が大きく変化しているのです。

元インド占星術鑑定士 鈴

元インド占星術の鑑定士。現在は、インド占星術をベースにし、蛇使い座も含めた13星座での占星術を研究しています。当サイトの記事は今までの占星術の常識を覆す様な内容も含まれる為に、まずは「はじめに」をご覧ください。

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