蛇使い座の象意

Momo ジョーティッシュ
2024年2月29日
読了時間: 5分

更新日：3月29日

※蛇使い座に関しては、私の今までの経験上における直観を元に記述している部分もございます。記述内容について、今後アップデートを行う可能性もありますので、予めご了承ください。

※2025/2/10　関連惑星についてのアップデートを行いました

13星座における、蛇使い座の象意についてお話致します。

エレメント：水・エーテル

陰陽：女性

活動性：固定

関連惑星：キロン（天王星）

その他：火星が定座

ナクシャトラ：アヌラーダー・ジェーシュタ

表示体：9ハウス

キーワード：

・傷の癒し

・ワンネス

・真実の知恵

蛇使い座は、水・エーテルのエレメントを持ち、陰陽は女性、活動性は固定、支配星はキロン（天王星）、9ハウスの表示体です。

エーテルは、中世ヨーロッパの錬金術において、四元素（火・空気・水・土）に続く第五元素として14世紀以降に追加されました。当初は天界を満たしている物質と考えられていましたが、後世の物理学の世界では、エーテルは天界のみならず地球上のあらゆる所に満ちていると考えられています。

エーテルは、ワンネスの概念に近いエレメントであり、五大元素の中で、最も微細で形を持たず、あらゆる所に存在しています。エーテルのエレメントを持つ星座は、蛇使い座と魚座のみです。

蛇使い座は、太古から蠍座と射手座の間に存在する星座です。しかしながら、西暦325年のニカイア公会議で春分の日を基準とした復活祭が定められた事により、ローマ・カトリック教会では、復活祭を安定した日付にするために、真実の知恵の象徴である蛇使い座をなくし、人工的なリズムである12カ月のグレゴリオ暦を定め、12星座を定着させました。海外の占星術家の中には、既に蛇使い座の存在を意識して鑑定を行っている方々も多くいらっしゃいますが、国内ではまだ多くありません。

この様に、蛇使い座は長く封印されてきました。その為に、アセンダントに蛇使い座を持つ人々は、閉じ込められて世の中を知る事のできなかった人間の様に、どこか世間知らずで、スレておらず、子供の様に純粋な気持ちを持っています。情念の蠍座、死と再生の射手座の間に位置する星座の為に強いエネルギーを持ちますが、そのエネルギーは、気持ちの純粋さがどこに向かうかによって、大きく運命が変わります。心の情動に素直であり、行動力もある為に、心がワクワクする様な事に真っすぐに向かっていきますが、純粋な為に騙されやすい所があり、ひとたび騙された事に気付くとそれは失意から怒りのエネルギーに変わります。

また、人や世の中の為に何かをしてあげたいという気持ちを持っていますが、自他の境界線があいまいで、自分より他人を優先してしまったり、自己犠牲的になっている事に気が付かない時があります。そして、時に自分の生死に関しても無頓着である場合があります。これは、蛇使い座が、死と再生を司る射手座へとつながる星座である為です。

精神的な発展のプロセスは、乙女座から始まります。乙女座の高い情報処理能力や批判的視点でこの世の虚構に気づき、天秤座のプロセスで二元論の罠から抜け出し、次の蠍座では有機的な孤立を経験する事で、自分の外側に答えがない事を学びます。おとめ座～蛇使い座まででスピリチュアル的な発展は一つの節目を迎えます。そして、最初の集大成である蛇使い座では、意識による癒しの力を理解する事となります。それは、蛇使い座が持つ事のできる、エゴのない純粋な意識です。