水瓶座の象意

13星座における、水瓶座の象意についてお話致します。

エレメント：風

陰陽：男性

活動性：固定

関連惑星：天王星

その他：土星がムーラトリコーナ

ナクシャトラ：ダニシュター・シャタビシャー

表示体：12ハウス

恒星：フォーマルハウト

キーワード：

・共鳴

・霊性の強化

・霊性の繋がり

・洗練

水瓶座は、風のエレメントを持ち、陰陽は男性、活動性は固定、関連惑星は天王星、12ハウスの表示体です。

13星座の精神的な発展なプロセスは、古代錬金術における、卑金属を純金に変えるプロセスに例える事ができます。純金は自然界に存在する金属の中で最も酸化・腐食しない物質であり、純粋な金は大昔よりその姿を衰えさせずに存在しています。これにより、金は不老不死の象徴であり、また賢者の石の材料ともされていました。

錬金術は、鉛を銀に変えるなど、金属を別の金属へ変質させるプロセスとして古くから知られていますが、その他、肉体や精神、環境など、あらゆるものを全く別の性質に変化させるプロセスとしても考えられています。

13星座における精神的な発展のプロセスにおいて、水瓶座は12番目の星座である為に、最後の集大成に入ります。これは、精神的なプロセスにおいて、エネルギー的に自然な循環の流れを作り出す事と似ています。

ひとつ前の山羊座のプロセスでは、支配星である土星の力で、世界や環境、他人、そして自分自身のネガティブな側面（エゴ）に真正面から向き合い、それらを受け入れる経験をしました。

次の水瓶座のプロセスでは、精神的な発展のプロセスを完成させるために、受け入れた自分のエゴを、本当の自分自身と区別する経験をします。

私たちは、偽りの歴史や文化によって、自分の頭に浮かぶエゴ（思考）を自分自身と思い、偽りの自分を生きています。身分や肩書き、収入、家族構成、友人関係、得た知識、所属する組織、宗教、民族などと自分を同一化し、人と比べ合う事で、不安や嫉妬のスパイラルに嵌っています。

肩書や身分、その様な属性がなければ自分ではない、と勘違いし、それらに縋り、依存している為に、常に何かを失う恐怖と戦い、ありもしない未来を憂いて不安のために行動し続けています。これは精神的、エネルギー的な機能不全であり、ほとんどの人間がこの罠に落ちています。これは、大いなる嘘であり、人類が大昔から築き上げてきた強固な集合的無意識となり、私たちを縛り付けています。

本当のあるがままの自分は、身分も肩書も収入も、家族も宗教も民族も、それらとは関係のない領域にあります。

水瓶座は、13星座においては12ハウスの表示体です。12ハウスは、隠遁、隠れる、放棄、解脱などを表しますが、これはエゴの放棄、偽りの自分自身の放棄を表しています。

土星と天王星を支配星に持つ水瓶座は、土星の客観的で批判的な視点と、天王星の常識や既成概念に捉われない自由な発想を併せ持ちます。何かがおかしいと感じ、常識に捉われずに、人と違う点に気づく事に長けている為に、自分自身のエゴにも気づき、風の星座の軽やかさもあるために、それらに捉われずにいる事ができるのです。水瓶座は変わり者の星座と言われていますが、人と違う視点を持ち、それを信じる事ができなければ、ネガティブな集合的無意識の呪縛から抜け出す事はできません。

エゴを放棄する事によって、私たちはエネルギー的な消耗がなくなり、外側のものに依存をして相手から奪う事、ネガティブなエネルギーを地球に落とす事が無くなります。自然界に本来存在する、自然な循環の流れにある生物として、あるべき存在になる事で、自分本来の強いエネルギーが戻ってくるのです。本来の自分になった後は、周りに良い共鳴をもたらし、その影響は多くの人や生物、環境へと及びます。

太陽が水瓶座を通過する期間は、例年2月16日〜3月12日ごろです。私たちはこの期間に、新しい出会いや繋がり、発見を経て、新しい視点を得ます。山羊座の時期に自分のエゴに多く向き合い、それを観察する事ができていればいるほど、軽やかに新たな可能性を広げ、周囲と良い共鳴をし合う事ができるのです。

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水瓶座の世界観を理解するのにおすすめの本

ニュー・アース

以下抜粋

21世紀に入り、人類はいまだかつてない危機に直面しています。

それは地球温暖化による異常気象、世界各地で起こる戦争や紛争、発展途上国における飢饉や飢餓、先進国における経済や金融の破綻、治療法のいまだ見つからない疾病、グローバル化がもたらす格差と貧困、なくならないテロ、あるいはそれらによって疲弊する心と体。

このようなことは、すべてが人類に固有の「機能不全」と呼ばれる状態がひきおこしていると著者は言います。それはある種の集団的狂気とも呼べるようなもので、そして、ほとんどの人間の「ふつうの」精神状態にはたいていこの機能不全が含まれている、と。

では、このような状態から抜け出すために、あるいはこのような状態を改善するために、私たちはどうすればいいのでしょうか?

それは、「目覚める」ことです。

「目覚める」とはいったいどういうことか?

それは「意識」を変化させること。人類ひとりひとりの意識が変わり、目覚めるとき、私たちはよりよい人生を手に入れることができ、よりよい世界をつくることができる。

その新しい地「ニュー・アース」へのパスポートが本書なのです。